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zoom RSS 麻丘めぐみ TDC第15作 『WONDERFUL WORLD』

<<   作成日時 : 2007/12/16 04:03   >>

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2007年11月27日から12月2日、麻丘めぐみさんの劇団
『シアタードリームズ・カンパニーズ(以下「TDC」)』の
15作品目にあたる『WONDERFUL WORLD』が
ウッディシアター中目黒で上演されました。

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今回の作品は、事実に基づいて、
実際、刑務所の中で受刑者向けに
町の住職によって放送されたラジオ番組のお話でした。

北村宗介さん 作/演出
麻丘めぐみさん 監修
で制作されたものでした。

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【キャスト】(順不同)

桐野奈緒子(松田かほりさん TDC) 
    刑務所に兄の面会に訪れた女性。館内ラジオ放送のアシスタントを勧められる。

川嶋豊(酒向芳さん)
    町の住職。刑務所の館内ラジオ放送のDJをしている。

山下康(高井康行さん Q/on)
    受刑者の管理をしながら更正をめざしている刑務官。


篠原一威(岩尾万太郎さん 俳協)
    天涯孤独の一匹狼の受刑者。通称「イチ」。

袴田健介(岡田由紀子さん TDC)
    宝塚の「ベルサイユのばら」にあこがれるおかまの受刑者。通称「オスカル」。

斉藤寛(岩鬼安武さん TDC)
    食べる事に目がないお人よしで大柄な受刑者。通称「ダル」

吉崎修司(板橋康則さん TDC)
    2回も詐欺で入っている受刑者。ときどき妻が面会に来ている。通称「ヤオシュウ」

  吉崎美砂(高野直子さん)
       「ヤオシュウ」の妻。

  吉崎司(渡邊蓮央くん)
       「ヤオシュウ」の息子。







【あらすじ】

刑務所に一人の女性が面会に現れるところから始まります。

彼女の名前は「桐野奈緒子」。

幼い頃、施設で兄と生き別れして35年。

その兄が、この刑務所に入っている事を知り、
面会に来たのでした。
しかし、面会は拒否されてしまいます。


その兄とは、天涯孤独の一匹狼「篠原一威(以下 イチ)」でした。

心を閉ざしてる「イチ」は、面会に来る誰とも出会おうとしませんでした。



面会がかなわかった「桐野奈緒子」は、帰る途中、館内の放送室に
迷い込んでしまったのでした。

そこで偶然出会ったのが、町の住職「川嶋豊」(以下 「川嶋和尚」)でした。

「川嶋和尚」は、刑務官の「山下康」と共に、刑務所内だけに流れている
ラジオ番組形式の館内放送『ナイトタイム』のDJをしていました。



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それは、受刑者の更正教育の一環として実施されているものでした。



「桐野奈緒子」は、「川嶋和尚」の説得により、『ナイトタイム』
のアシスタントを務めることになりました。





一方、「桐野奈緒子」の兄「イチ」の部屋には、
個性的な仲間が入っていました。



宝塚にあこがれるおかまの「袴田健介(以下 「オスカル」)」。


常に食べることが好きでお人よしな「斉藤寛(以下 「ダル」)」。


2回も詐欺で捕まったため、うそ八百という意味で仲間から「ヤオシュウ」と
呼ばれている「吉崎修」。


妻の「吉崎美砂」は、来年小学校へ入学する息子「司」を
案じながら、ときどき面会に来ています。

「オスカル」は、刑務所内で人気の『ナイトタイム』の放送を聴きたいと
懇願しますが、頑固な「イチ」は、スイッチを切って聴かせてくれません。


そんな彼らの生活は、
毎日、単純な作業、掃除、食事の繰り返しでした。



一度、刑務所に入ると、ほとんどの受刑者が2度と外の世界へ戻れない。
と言われています。



しかし、
「川嶋和尚」は、『ナイトタイム』を通じて、彼らが更正するきっかけになればと
放送を続けているのでした。



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時が流れ、受刑者にも、少しずつ変化が見られてきました。



妻子と面会をする内に「ヤオシュウ」は、息子の「司」の為に
いい父親になろうと努力を始めました。


「イチ」は、出所を目前にした「オスカル」と「ダル」の為に
出所前の最後の『ナイトタイム』を聴くことを許すのでした。



そんな彼らの心の変化を感じた刑務官の「山下康」は、
「イチ」が出所する前の最後の面会日に
妹の「桐野奈緒子」と面会をさせる様、働きかけるのでした。


妹と面会した「イチ」は、
幼い頃、施設で妹を残して逃げ出したのは自分の方なのに、
妹の方が、逆に謝ってきて、一緒に住もうと言い出した事に
不思議な気持ちを抱くのでした。


他人を信用せずに天涯孤独で生き抜いてきた「イチ」は、
そんな妹の真意を「川嶋和尚」に尋ねるのでした。



「川嶋和尚」は、
両手を合わせて「ヒトに感謝する」という事の意味、大切さを諭しました。




「イチ」の心の中にも、何かの変化が生まれたのかもしれません。



「イチ」と「ヤオシュウ」にも出所する日がやって来ました。

「イチ」は「ヤオシュウ」と打ち合わせて、出所の時に、
自分達の部屋にある館内放送用のスピーカーを
つぶしてしまいます。




彼らが、出所していった後、壊れたスピーカーを見て、
「川嶋和尚」は、

彼らは、刑務所でしか聴けない『ナイトタイム』を、
もう2度と聴くことは無いという想いで、
スピーカーを壊したのだと。。。

もう、2度と、刑務所には戻って来ない。
という「誓い」の表現。

として、彼らの行為を受け止めたのでした。








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雪が降り始めたエンディングのシーン。

彼らが、雪の様に真っ白な、純粋な心になるのは、
時間がかかるかもしれません。

それは、苦しくつらく長い道のりです。

でも、人生というのは、それだけの苦労と時間を
かけるだけの価値がある
素晴らしい世界なのだと。。。

『ナイトタイム』で「川嶋和尚」は、そう言い残して
最後のリクエスト曲を流します。


最後のリクエスト曲は、
Louis Armstrongさんの
「WONDERFUL WORLD」でした。




雪の降る中、
この歌の暖かさが、心に沁みこんできます。
人生の素晴らしさを見つめ直そうという
メッセージも感じられました。


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今回の「TDC」の作品を見て、
刑務所の中のラジオ番組。
そして、そのDJが和尚。
という奇抜なテーマ。

川嶋和尚による悟る様な落ち着いた語り。
個性溢れる受刑者の仲間たち。

私は、個人的に
最近のTDCの作品の中でも、この作品
特に、気に入ってしまいました。


今までに無い新しい「TDC」の世界が広がった様に
感じられ、これからの作品への期待を感じながら
会場を後にしました。



雪の景色は「風と樹と空とフリー素材」から掲載させていただきました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
人は色んな
環境で育ち考えも
違うけど何かきっかけが
あれば今までの地獄のような
気持ちが前向きになり自分で道を
開拓しようという精神が起こる、
更生って並大抵ではないけど考え一つ
出会い一つで変わる、川嶋さんの
思いはそれぞれ出所する受刑者に
希望の光を与えたのでしょう。
一条輝
2007/12/16 16:40
一条輝さん、コメントありがとうございます。
受刑者の方も、本人の意向に反して現在の
立場になってしまったのかもしれません。
彼らの悩み、想いをしっかりと受け止めて
くれた川嶋和尚は、どれだけ受刑者の心の
支えとなったでしょう。
彼らの人生に大きな変化を与えた川嶋和尚
の存在は、大きかったのでしょうね。
この話が実際の話であった事がまた、余計に
深い感銘を受けます。
めぐカコ
2007/12/16 20:10

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